システム開発の本 2022

2022年も残すところあとわずかになりました。今年読んだシステム開発に関する本で、良かったなあと思うものを紹介します。

はじめての上流工程をやり抜く本

要件定義段階までを中心に扱っている本。出版されたのは2008年ですが2021年に10刷目が出ています。読んでいて印象に残ったのはこちら

  • 顧客が本業とする業界の動向を押さえる。
  • 業務を仕組化するかどうかから検討する。
  • ヒアリングとインタビュー
  • 「未確認だが仮置きした答え」を当てはめて、とにかく一度、最後まで考え抜く。
  • 期待と効果と費用がバランスよく組み合わされた案
  • 上流工程での議論をリードできるようになる。

システムを作らせる技術

2021年の出版、ベンダーではなくユーザ組織側をターゲットにした本。

  • 9大フォーマット
  • 要求はお金を払うユーザーが出す。設計はプロのシステム開発者がやる。
  • 常に予算オーバーになる。要件の優先順位をつける。

はじめての設計をやり抜くための本 第2版

2022年の出版。設計、という観点からプロジェクト実施に必要になるトピックを幅広く取扱っている本。

  • 経験を積むことで設計のパターンを身に付ける。
  • クラス階層ごとに汎用テーブルをつくる。
  • 依存性の注入(DI)

今回紹介した本は、どれも上流工程を中心に扱っていることもあり、技術を深く掘り下げるよりもプロジェクトを成功させるための勘所を押さえる、といった内容です。若手エンジニアにおすすめかも!

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