先日読んだ本で面白いデータがあったので共有します。このグラフは6つの側面から国の文化の特徴を表したものです。弊社社員のゆかりのある国の隣国や西アフリカ地域、そして参考にアメリカを選んで比較してみました。それぞれの側面はこんな意味なようです。
権力格差許容度
(Power Distance Index)
この指標はヒエラルキー型の権力関係を許容する度合いを指標化したもので、数値が大きいほどより上下関係を許容します。
個人主義か集団主義か
(Individualism versus Collectivism)
これはそのままで、数値が大きいほど個人主義的、数値が小さいほど集団主義的です。
競争・達成肯定的か協調・謙虚的か
(Masculinity versus Femininity)
英語では男性性対女性性なのですが、含意としては、競争や獲得に重きを置くか、それとも協調、謙譲、人への配慮に重きを置くかを表し、数値が大きいほど競争・達成を重視します。
不確実性回避傾向
( Uncertainty Avoidance Index)
これもそのままで、数値が大きいほど不確実性を避ける傾向があることを表します。
長期傾向か短期傾向か
(Long Term Orientation versus Short Term Normative Orientation)
これは長期的な観点に重きを置くか、短期的な観点に重きを置くかを表し、数値が大きいほど長期的観点を重視します。
熱中的か抑制的か
(Indulgence versus Restraint)
これは衝動や欲望に素直であることを重視するか、自己規律を重視するかを表し、数値が大きいほど衝動や欲望に素直であることに肯定的です。
日本のグラフを見ると納得する部分が多かったのではないでしょうか?一方で、日本と同じアジアの仏教国のタイが意外と西アフリカ地域と近いことが分かります。そして日本とアメリカを比較するとほとんどすべての側面で大きく異なっていて、文化的にはかなり遠い国と言えそうです。海外で仕事、生活をするにあたってはこういった点を意識しておいた方が良いでしょう。
自分でも試してみたいからはこちらのサイトで国名を入れてみてください。
グラフのデータはこちらのサイトからダウンロードさせていただきました。
定義についてはこちらのサイトを参考にしました。www.hofstede-insights.com