途上国紹介の道具箱

協力隊OVの出前講座や国際理解教育で途上国の紹介をするときに使えそうなサービスをご紹介します。

途上国を知ってもらうにはまず写真が一番ですよね。でも写真を見てみると「あんまりいいのがない、、、」と思ったことありませんか?こんな時に役立ちそうなのがJICAの広報写真貸出サービスです。サイトから申請をすることで、利用できます。利用の用途が「国際協力事業一般の紹介を目的としてご利用いただく場合に限」られているそうなのでご注意ください。

写真に続いて音で途上国を紹介するのにちょうどいいのがジョン・ケージの4分33秒というサイト。地図上のピンを選択するとその場所で流れる4分33秒の音を聞けます。4分33秒という題の無音の曲に着想を得たサービスでサイトは無料、iOSアプリは1ドルほどで購入可。アフリカが少ないので、アフリカ派遣中の方はぜひ投稿してください。

最後に「途上国と言っても色々だし、良くなってきてるし」とモヤモヤされている方にはGapminderというサイトで見れる2つのサービスがお勧めです。

まず、1つ目はDollarStreetというサービス。このサイトで公開されているのが収入によってどんな生活をしているかを写真で見れるサービスです。見たいものと収入の範囲を選ぶとその条件に当てはまる写真が表示されます。

1枚目は寝室を選んで、収入が高い家庭に絞っています。

2枚目はトイレを選んで、収入の範囲は広く設定しています。

もう1つは過去から現在までの統計の変化をアニメーションで表示することができるGapminder Toolsというサービスです。例えば、過去から現在までの収入と余命の変化を見ることができます。収入と余命が関係があるとともに、現在に近づくにしたがってほとんどの国で状況が改善していることが分かります。

この統計アニメーションについてはハンス・ロスリングさんという『ファクトフルネス』という著作で有名な方のTEDの動画を見ると理解が深まります。

最後に途上国でのスマホなどの普及率などがどうかという質問もよく出ますので、以下のレポートなどを参考に情報収集しておくと良いかと思います。下のリンク先はラオスのものですが、このサイトでその他の国のSNSやスマホの普及率などが分かります。

Digital in Laos: All the Statistics You Need in 2021 — DataReportal – Global Digital Insights