ガーナとIT~元協力隊員が見たガーナのデジタルライフ~

はじめに

メマオアハ(こんにちは)。青年海外協力隊、元ガーナ隊員のOです。私は2014年から2017年までの2年6か月間、西アフリカのガーナに滞在していました。

私の配属先は、Central州のGomoa Mprumemという村にある「Kings Technical Vocational Institute」という職業訓練校でした。職種は「PCインストラクター」で、ICTの教員として活動していました。

今回は、当社がIT企業ということもあり、ガーナのIT事情をご紹介します。

10年以上前からモバイル送金が当たり前

ガーナでは、「手持ちの現金がないから送金してほしい」という会話がよくあります。

私が滞在していた2014年から2017年頃には、すでにモバイルマネーによる送金が一般的に行われていました。私の住んでいたのは小さな集落で、銀行やATMはありませんでしたが、その代わりに「モバイルレディ」と呼ばれる女性がいました(なぜか「モバイルマン」は見かけませんでした)。その女性に現金を渡すと、指定した電話番号に送金してくれるという仕組みでした。

スマホ普及率は50%(2020年時点)

私が滞在していた2014年頃から、すでにガーナでは携帯電話を2台持っている人が多く見られました。こちらのページによると、2020年時点でのスマートフォン普及率は約50%とのことです。

私の印象では、多くの人が通話・SMS専用の携帯電話インターネットやSNS用のスマートフォンを使い分けていました。

ガーナ人はスマホで何をしている?

通話やメッセージのやり取りはもちろん、撮影した写真や動画をSNSに投稿したり、他人の投稿を見たりするのが一般的です。

2024年に私が再訪した際には、スマホをお小遣い稼ぎに活用する人も見られました。たとえば、副業で配車アプリ(Boltなど)のタクシードライバーをしていたり、スマホで撮影した動画をYouTubeに投稿していたりしました。

ちなみに、私がYouTuberの友人の取材に同行したときに、彼が撮影した動画はこちらです:

とはいえ、2024年に再訪した際も、隊員時代の2017年と比べてネットワーク環境はあまり改善されておらず、依然として不安定な印象を受けました。そんな中、最近ではネットワークがなくても通話ができるアプリを開発したというガーナの企業とお話する機会もありました。技術の進歩に驚かされます!

PCユーザは?

パソコンを使うガーナ人も少なくありません。日本ほどではありませんが、決して珍しい存在というわけでもありません。とはいえ、スマートフォンよりもPCの方が高価であるため、所有のハードルは高めです。

PCを持っている知人には、書類作成を行う教員や、グラフィックデザイナーとして起業している人、プログラミングを学んでいる学生などがいました。

最後に

政府がデジタル変革アジェンダを掲げるなど、デジタルトランスフォーメーションに力を入れているガーナ。今後どのように発展していくのか、とても楽しみです!

ガーナでの暮らしや青年海外協力隊での活動についてもっと知りたい方、また、学校などでの出前講座をご希望の方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。

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